エルサ・モランテ

自分の本の整理をしていて、
エルサ・モランテの「アンダルシアの肩かけ」
が出てきた。
この本のことはすっかり忘れていて、
もう一度読むことにした。
表題作はやや長いがあとはみんな短編である。
モランテはお話作りが上手すぎるから、
読み急いでしまって、忘れてしまったんだろうか。
読後にイタリア独特の重さが残る。
重いというのも少し違うかもしれないが、
寂しさや悲しさや愛情などが濃くて、
どことなく古代的な感じがする。
イタリア人は呑気で明るいラテン系を装いつつ、
妙にずっしり残るものを持っている。
パヴェーゼやプリモレーヴィなども。

著者を最初に評価したのが、
ナタリア・ギンズブルグであり、
20年くらいモラヴィアと結婚していて、
離婚した後モラヴィアはダーチャ・マライーニと同棲する。
マライーニは能登の舳島についての本がある、
民俗学者の娘である。
子どもの頃日本に住んでいた。
なんかオールスターな感じである。
2018年06月21日 | Comments(0) |

「春の城」読了

やっと「春の城」を読み終えた。
途中でちょっとだれてしまって、
他の本に先を越されたが、
読み終えればこれはこれで、
誠に石牟礼さんらしい島原の乱であった。
先日九州に行った訳だが、
島原半島には目の前まで行きながら、
足を延ばすことができなかった。
やはり原城跡を歩いてみたかった。
各々が自分の家を捨て、3万を超える人々が集まり、
この城跡に籠城して、天下の徳川幕府を向こうに回して、
戦い、全滅したのである。
戦国時代の殿様の戦争では百姓は動員されるが、
自らの意思で戦う訳ではない。
このキリシタンたちの戦争では、
武士も、船乗りも、漁師も百姓も、
いろんな立場の人たちが混ざり合って
老いも若きも男も女も戦った。
とても本当にあったこととは信じられない。
この本にもいろいろ出てくるが、
攻めたほうの陣営の古文書に、
生々しい文章が残っている。
彼らにとっても、
信じられない様な出来事であったように思われる。
矢文で投降を促したりするが、
その返信がまたなんというか、
すっきりシンプルな清々しさで、
潔いとはこういうことかと驚かされる。
原城跡から見つかったという、
あの不揃いの鉄砲の弾が思い出される。
もう一度九州に行きたいなぁ。
2018年06月16日 | Comments(0) |

お姉さんの本

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古い少年少女世界文学全集である。
夫のお姉さんが子どもの頃に買って貰ったものらしい。
すごい量があるから、
数年間に渡っての配本だったのだろう。
私の家はそんなに金持ちではなかったので、
本はお誕生日に買ってもらうのが精一杯だったが、
その分すごい集中力で読んだものだが、
これらの本はあまり読まれた形跡はない。
あらゆるジャンルを網羅し、
日本ではお能の話や平家物語なんかもあるよ。
それぞれ挿絵も入って、なかなか豪華な本である。
これを昨日から干して、小さい箒と乾いた布で、
1冊づつ綺麗にした。
今度の土曜日に、その古本屋さんをやろうという人が、
見に来てくれる予定だが、
これははたしてどうだろうかの。
試しに、ポーの「黄金虫」を読んでみたが、
昔の訳は子ども向けといえども質が高いね。
2018年06月15日 | Comments(1) |

雑誌「飛ぶ教室」

「飛ぶ教室」という雑誌がある。
ケストナーの本のタイトルから、
名前が取られている児童文学の雑誌である。
私の持っているのは古いもので、
今江祥智さんなどが編集している時代のもの。
宮沢賢治についての記事があるから、
買ったのかもしれない。古本でてにいれたのかなぁ。
よく覚えていない。
すごい豪華な執筆陣でびっくり。
石牟礼さんの子ども向けのお話が出ていた。
「やつせ川」連載だったらしく第一話とある。
相変わらず水俣地方の美しい方言で語られる、
おじいさんと孫娘、お葉の話である。

このおじいさんは川の渡し守である。
何の本か忘れたが、たぶん宮本さんの本、
図書館で読んだシリーズの一冊と思うが、
川で生きる人たちのことを読んで、
大変興味を持った仕事である。
このお話は民俗学の本かと思うほど、
川筋で生きる人たちが少しずつ出てくる。
この子の父は筏師で、川で亡くなった。
また時々、竹細工を作る人たちが現れる。
彼らは河原に小屋掛し、しばらくしたら、
また何処ともなく去って行く。
犬をお供に山の奥で修行をする盲目の山伏。
この犬が常にない吠え方をするので、
見に行ったおじいさんは、
この山伏の最後に立ち会うことになる。
山伏のたった一つの遺品お数珠を、
村の名主からいつの日かこの人の身内が、
たずねあてて来るかもしれないから、
預かっているように頼まれる。
その後川が、すわ鉄砲水かという時に、
おじいさんはお葉に、
先祖の位牌と共にこのお数珠も忘れず持って逃げろという。
こういう預かりものに対する考え方も面白い。

お祖父さんとの草摘みは楽しい。
摘み草をしながら、じいさんは、
川は我々を養ってくれる、
そして、山があるから川が生まれる。
山は人間の祖(おや)さまじゃ、と語る
なかなか味わい深いお話であった。
2018年06月14日 | Comments(0) |

近日オープン

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娘が中学生の時、お誕生日に、
ナショナルジオグラフィック1年分、
と言うのをプレゼントしたことがある。
成り行きでそのまま何年か定期購読した。
ある時、記事のアメリカの他国に対する、
上から目線的なニュアンスが鼻について、
それで意見が一致したのもあって、
購読をやめた。
その間のナショジオがかなり残っている。
あとデイズジャパンと、ビッグイシュー、
これらは思いがけずすごい量ある。
世界も多いがこれとビッグイシューはすてるかなぁ。
そんなんで雑誌の扱いに悩んでいる。
ナショジオは隅から隅まで読んでないし、
今見ても面白い記事が多いからね。
デイズはやはり写真の迫力が凄くて、
いつ見てもぐさっとくるものがある。
あと百科事典、爺さんのものだけど、
これ改めて見ると、かなり面白い。
今日日はネットで調べるんだろうけど、
記述も図版や写真の扱いも工夫されていて、
本当に良くできている。
やはりあの時代の知識や編集能力の集大成の感はある。
これも日本語版は置いておきたい。
そんなこんなで予想通り、
所定のスペースはすでに完全に埋まってしまった。
もう一生本は買わず、
ここでいくらでも時間を過ごせそうである。
本好きなら我が家の図書室、いつでもきてちょ。
2018年06月08日 | Comments(0) |

いつも農業問題をわかりやすく書いてくれる、
印鑰さんの記事を引用させてもらっているが、
この難しいお名前は、
中世の「鍵とハンコ」を管理する役職のことだった。
今読んでいる網野さんの対談集に出てきました。
多分ご先祖は、
その様な重いお役を担っておられたのではないでしょうか。
いんにゃくかと思っていたけど、
いんやくが正しいようである。
先日読んだ「すべての見えない光」に出てきた、
盲目の少女のパパも、博物館の鍵の管理人だった。
こういうポジションは、仕事も間違いなくできて、
人格的にも破綻のない正直で誠実な人が選ばれるのだろう。
私は絶対選ばれない自信がある。
しょっちゅう鍵をなくしたり探したりしているし。
この前も郵便局で自転車の鍵を見失い、
親切なお兄さんに届けてもらった。
これ二度目で、このお兄さんも完全に覚えていた…
2018年05月29日 | Comments(0) |

新本古本

先日来爺さんの書斎を掃除している。
本が夥しいのだが、玉石混淆でなかなか難しい。
今日は珍しい辰巳浜子の古い本を見つけた。
異常なくらいの食いしん坊で、
私は浜子が気に入っている。
現在でも読めるものは読んだが、
これは昭和の香りたっぷりの写真が入った、
貴重な本である。
また近所の本屋に注文していた細菌関係の本が来た。
ちらっと読んだが、今ひとつ気に入らない。
人間は特別待遇という認識がやや強くて、
無自覚なのが気にかかる。
ただ細菌の最新の本はできる限り読みたいので、
もちろん読むつもりであるが。
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2018年04月22日 | Comments(0) |

種の話4

種子の話で大事なことをもう一つ。
UPOV条約について。
これは植物の新品種の保護に関する国際条約である。
1991年の改訂で開発者の許可なく、
農家が自家採種する事を原則禁止とした。
これはいわゆる知財の保護というやつである。
日本は1998年に批准済みである。
これに反対している国も多いが、
貿易協定を通して押し付けられる。
TPPでもこの条約の批准は義務付けられている。
日本では自家採種できる種はまだ残っているが、
UPOV条約の適応範囲は拡大され続け、
自家採種できない種は増えてきている。

娘が自然農法の田んぼを始めたのは2年前だが、
肥料も農薬も一切使わずに米と豆などを作っている。
米に関しては草取りだけ、豆はそれもしない。
それでも美味しいお米が採れる。
(1年目は一般的ないろいろ足し算する農法と同じ収量であった。
2年目はやや不作)
農業は天候の影響をもろに受けるが、
それでも何かを足し算しなくともできる。
植物は種から芽が出て花が咲いて結実するというサイクルで、
人間が途中で失敬しようがしまいが、
完璧な持続可能なシステムの中で生きている。
手元に今ないから正確に引用できないが、
菌根菌が驚くほどのリンを植物に供給する事例が、
土と内臓に出てきた。
植物もまたマイクロバイオームと共生することで、
根張りも良くなり水不足にも強くなる。
昆虫にやられる事もあろうが、
(害虫を寄せ付けない働きをする菌類もいるが、)
それでも全滅しないで、
人間がこの世に出てくる前から生き延びてきたから、
今こんなに多様な植生があるのである。
一度種を手にすれば、お金は一銭もかからない。
長いスパンで見ると、自然農法の方が、
収量が多いという事も分かっている。
問題は、それではお金の物語に関係なくなってしまうのが、
困る人たちがいるということである。
それでも、これからも人がここで生きて行くつもりなら、
我々は生類の側に居なければならんだろうと私は思う。

「世界5月号」印鑰智哉氏の記事から
2018年04月17日 | Comments(0) |

種の話3

民間品種と呼ばれる種は値段が高く、
ものによっては、公共品種の10倍と言います。
値段が10倍でも10倍の収穫があるとは思えませんから、
これは普通に考えて一般の農家では買えないでしょう。
民間品種を作っている会社は、どれも化学会社です。
彼らは種と肥料と農薬、この三点セットで売ろうとしている。
そしていずれも大規模な農業に的を絞って開発している。
品種によっては丈が高く、
現在の農機具では対応できないらしい。

私にはこれは全体として、日本の農業の形を、
すっかり変えようとしているように見えます。
ほぼほとんどが個人の家族経営の日本の農家は、
続けていけなくなり、土地を買い叩かれて売ることに、
それらをつなぎ合わせた大きな土地、
(アメリカやオーストラリアなどには及ばないにしても)
に企業が経営する田んぼができるというわけではないか。
これは築地の市場の問題とそっくりです。
豊洲は築地の形態を維持するようには作られていない。
仲卸など潰してしまうつもりで、
魚を獲るところから流通まで、水産物の流れ全てを、
大企業が(含む外資)独占的に関わろうというように見える。
農業と漁業で同様な、ネオリベ的な政策が、
強引に推し進められているように思う。
2018年04月16日 | Comments(0) |

種子法2

現在まで各地で蒔かれていた種は、
「公共品種」と言われ、地域の気候風土にあった、
長い間に作出され守られてきたタネである。
これの保護には地方交付税が使われ、
その法的根拠が種子法であった。
このお金をもう出さないということ。
「民間品種」を使いなさいということらしい。
現在の主な民間品種は、
三井化学「みつひかり」F1
住友化学「つくばSD 」
日本モンサント「とねのめぐみ」
いずれも公共品種をもとに改良されたもので、
大規模な生産体勢に合わせたもの。
すでに牛丼チェーン、コンビニ弁当、
外食産業で使われている。
2018年04月13日 | Comments(0) |

「世界」買ってきたけど

今月こそ世界を買わなきゃなぁと、
今日本屋に行ってきた。
いんにゃくさんと上西さんの記事を読もうと。
種子法の話は最初からがっくりきて、
読み進める気力も萎える。
ま、今国会でやられている、
なんと言うか劣化の極みを見ると、
こういう無茶苦茶が本当に議論もされず、
報道もされないままにどんどん決められたことは、
理解できるけど。
しかしなんと愚かな人々か。
手遅れもいいとこだぜ。
これ以上悪くなれないってレベルまで、
落ちるのだろうと思う。
本当に怖ろしい。
2018年04月12日 | Comments(0) |

「春の城」汽水域

汽水域という言葉があるが、
河口付近などで海水と淡水が混じった状態の場所をいう。
ウイキから得た知識だが、
栄養分が豊富で、多くの生物を養っている。
海水生、淡水生と思われる生き物も、
一時期汽水域に暮らすものは多いらしい。

「春の城」に、海水と淡水の層があって、
降雨量が減ると、真水の層が薄くなり、
水が塩辛くなって、魚が減るという漁師の話が出てくる。
汽水域は河口ばかりでないようだ。
先日見た熊本の番組にも出てきたが、
熊本は湧き水が豊富で、政令指定都市で唯一、
これで水道水を賄っている。
そういえば「苦界浄土」では、
海の中に水が湧いている場所の話もでてきた。
汽水域について調べてみたら、
汽水海という名で唯一「有明海」がでてくる。
実に有明海全体が、
大量の真水が混ざった海なのである。
海洋生物の多様な豊かな海、
この海が人々の生活気質の背景をなしている。
2018年03月23日 | Comments(0) |

「春の城」前の方2

一般的に島原の乱と言われるが、
石牟礼さんは天草・島原の乱と天草を入れて書いている。
天草の人たちもたくさん参加したせいなのだろう。
乱の後天草の人口は半分になった。
この一揆の参加者は3万7000人。
全滅した。
これを鎮圧した幕府側は実に12万人の兵を投入した。
オランダの船を使って海からも攻撃した。
これはローマでは殉教と考えていない。
発端は重税に対する抵抗の一揆であったからだが。
しかしそれは、
キリシタンには何をやっても構わないという、
明らかなマイノリティに対する、お上のやり口である。
重税を課すという手段での宗教弾圧でもあると言える。
最終的には彼らは信仰を支えに、
驚異的な戦いの果てに死んだわけで、
やはり殉教と言えるのではないかと、
今は思う。

今回の旅で、行きたいなぁと考えていた場所が、
石牟礼さんの本にたくさん出てくる。
天草の本渡市のキリシタンの博物館や、
島原城の中ににある、
やはりキリシタンの博物館などがそうだが、
どちらも行けないので残念である。
また口之津という場所も行きたい所であった。
島原半島の最南端だが、すぐ前が天草の島である。
迫害が始まって、有馬から、
セミナリオが引っ越してきた先である。
ここに少年使節の一行が持ち帰ったあの印刷機も、
引っ越してきていた。
現在の口之津では、
どこを探してもキリシタンの遺品は出てこない。
乱の後徹底的に破壊され、火を放たれたのではないかと。
地元の資料館の館長さんが話している。
ここは全員がキリシタンの、
キリシタンの巣のような場所だったと。
口之津の住民は年寄りから子どもまで、
一人残らず死んでしまったのである。
こういうリアルな話を読むと、シュンとしてしまう。

石牟礼さんは東京のチッソ本社前で、
座り込みをしていた時に、
島原の乱の構想を考えていたという。
要するに水俣も島原も、
マイノリティに対する権力の迫害、弾圧、暴力なんだな。
2018年03月22日 | Comments(0) |

「春の城」の前の方

「春の城」はまだ本編にたどり着かなくて、
事前の取材の数々なのだが、
これはね、
自分で買って持ってないといかん本かなぁと思う。
島原、天草の乱を書くにあたっての、
石牟礼さんの意気込みはすごい。
あらゆる資料を読み、行ける限り、
現場に行き様々な人に会って話を聞く。
やはりこうしてその場所を見ることは大事や。
彼女はとりわけ敏感で想像力が豊かなたちだから、
何を見ても聞いても、
子どもたちはああしただろうか、
おかみさんは老人はどう思っただろうか、
と自由自在に心はあちこちに飛んで、
その伸びやかなこと自由なことは、
読んでいて愉快である。
漁師さんの海や魚に関する言葉に、
私も色々驚くこともある。
最近生物関係の本を読んでいるので、
いちいち心に留まる。
26聖人記念館のディエゴ神父様にも、
ちゃんと長崎に行って会っておられる。
その後日本に帰化され結城神父様になった方だが、
この人も偉い人やった。
家業の傍で地元の歴史を細かく研究し書き残している、
郷土史家と言われる人たちも、
次々登場するがこの人たちがまた凄い。
みんな偉いもんである。
2018年03月22日 | Comments(0) |

「実録レイシストしばき隊」

野間さんの本は大変面白かった。
前半の実録部分も面白いし、
後半のインターネットの始まりの頃の状況や、
そこでの背景となる考え方というものが、
実に分かりやすく、ITに疎い私でも、
なーるほど、であった。
「正義」とは何かという部分では、
先日読んだ「共感の時代へ」に通づるものがあって、
大変興味深かった。
正義とは大層なものではなく、
瞬間的に判断するもの、というのは、
共感とは(よく知って勉強して生まれるものもあるが、)
生物の進化の初期に埋め込まれた、
瞬間的な感情であるというのと同じことであると思った。
正義かどうかの判断の前提に、
ごく単純な瞬時の共感があるということだろう。

私はツイッターを始めて以来ずっと、
彼をフォローしているし、
デモや集会の現場でもなんどもお見かけしているので、
すっかり知り合いのような気分だったが、
この本を読んでますます知り合いになってしまった。
怖いと思っている人も多いのだろうが、
照れ屋で暖かい人である。
知ってたけど。笑

一箇所誤植を見つけてしまった。
これは重版の時に直してください。
P304、(誤)再開、(正)再会

野間易通著 河出書房新社
2018年03月15日 | Comments(0) |

新著2冊ゲット

森浩一先生の本を読みたいとおもっていたが、
九州の事前学習もしたいし、
野間さんの本と奇人の新著を買ってしまって、
読む本が溜まってきてしまった。
「実録レイシストしばき隊」は評判通りすごく面白い。
私はツイッターを始めてすぐの頃から、
何故か、野間さんをフォローしていて、
この本の内容はまさに、
ツイッターで追い続けていた時である。
今もブログの更新のお知らせ以外、
ツイートはしていないし、
こう言う使い方は良くないのかもしれないが、
私は、短文で瞬発的に何かを書くようなタイプの、
頭の回転がないので、仕方がない。
しばき隊はこう言う通信手段の誕生があってこその、
運動の形である。
今度行く天草の崎津というところは、
島原のすぐお隣だけど、情報が伝わらなくて、
島原の乱に参加しそびれ、
結果的に生き延びた隠れ切支丹の村である。
昔は行商人や旅芸人を通してしか、
世間のニュースは伝わらないという場所がいっぱいあった。
それを思えばなんという違いかと。

奇人の本は地味な生き物が、
人知れず絶滅していく話で、面白いけど悲しい。
生物学者は生物に大きな愛がある人たちだから、
この時代、悲しいお仕事である。
みんな良くやっているなぁと思う。
2018年03月12日 | Comments(0) |

珊瑚の話

今珊瑚について読んでいるが、
驚くことばかりで唖然としている。
「海の中で最も生物多様性の高いのが珊瑚礁である。
珊瑚礁が海洋に占める割合はたった0.2%だが、
海水魚の種の三分の一が、
全海洋生物の四分の一が珊瑚礁にいる」
!!!!
辺野古の海を思い出さざるをえない。
珊瑚礁を破壊しながら、コンクリートブロックが、
今もどんどん海底に積み上げられている。
つい先日オーストラリアの貝礁が全滅した、
と言うニュースがあって、
えっ、これすごいやばいんじゃないの、
と思ったが、全く問題になる気配がない。

珊瑚と藻類の共生の話は、
ものすごく面白い。
珊瑚は藻を体の中に住まわせる事で、
(完全に一体化している、腸内細菌と同じように)
非常に効率的に生きており、
それが珊瑚礁の生き物の生息を支えている。

我々の住む地球はどこを切っても、
様々な生き物の協力関係で成り立っている。
人間の、自分のことしか考えない、
共感する能力の低い自惚れ屋は、
何をやらせても駄目で、
生物学者も歴史学者も、企業経営者も政治家も。
そういう人達が我々を破滅に導いている。
2018年03月03日 | Comments(0) |

動物の発生

本川達雄先生の、
「ウニはすごいバッタもすごい」
を読みだした。
「象の時間ネズミの時間」で有名な先生である。
この本の最初の方に、
受精卵の細胞分裂のおさらいがあるが、
このまあるいボールの一部を指で押し、
凹ませるようにして原腸胚が出来る。
ここから腸ができていく。
この図もこの内容も学校でも習ったし、
何度も目にしていると思うが、
今回突然衝撃的なほどに理解できた。
体でわかったというか。
人間は何を見ても聞いても、
解るまでは何もわかっていないということやなぁ。
やっといろいろ納得がいったよ。
遅いなぁ。
2018年03月02日 | Comments(0) |

長崎!

年上の友人より、ご主人の著書を送ってもらった。
「原子雲のかなた」徳永徹著。
以前紹介した同じ著者の「少年たちの戦争」ですが、
この本がテレビに取り上げられるなどして、
多くの人たちの心に届き、
様々な繋がりができた、出版のその後の物語です。
本は人を動かすという実験のようなお話でした。

長崎の原爆が話の中心にあるわけですが、
長崎では、追悼祈念館が中心になって、
今もすばらしい活動をしている様子が伺えます。
長崎にも行きたいとは思っていましたが、
改めてその想いが募ってきました。
長崎は独特の風土で、
稀有な人材を輩出しているように思えます。
先日娘が美輪明宏のコンサートに行って、
感動して帰ってきたのですが、
彼は徳永先生の中学の後輩であるという話もお聞きしました。
カズオイシグロ氏の母上は、
先生のご友人のお姉さんだそうです。

石牟礼さんを偲んで水俣も行きたいので、
ここは長崎と熊本を巡る旅が必要ではないか。
2018年02月26日 | Comments(2) |

男性の皆さん2

2017年に発表された論文は、
1981年から2013年までの30年に発表された、
精子の数に関する185の研究の解析である。
北米、欧州、豪州に住む男性が対象。
調査対象は条件なしに選別された42935人。
報告では、精子は毎年1.4%づつ減り続け、
52.4%減少している。
ヨーロッパで最も少ないデンマークの男性の、
20%以上は既に生殖能力がないと。

日本はどうか。
2006年の日欧の国際共同研究に参加した、
聖マリアンナの岩本教授の報告によると、
フィンランド人の三分の二、
最も少ないデンマークと、
ほぼ同程度であった。
今と同じペースで減少すれば半世紀後には、
日本では子供はほとんど生まれなくなる、という話は、
どうも絵空事ではないようである。
2016年の環境省の発表によると、
日本人の血液、尿から、調査した全員から、
プラスチック可塑剤フタル酸エステル類、
有機フッ素化合物など、環境ホルモンが検出されている。
またEUでは「抗男性ホルモン作用」を持つ農薬、
を危険とみなし禁止したが、
日本では大量に使われている。
「スミチオン」の商品名でわかる通り、
住友化学の商品である。

住友化学の幹部も農水省のトップも、
企業寄りと言われる学者やジャーナリストも、
多分ほとんどが男性であるはずである。
私は心から、
男の考えることは謎だなぁと思う。

2018年02月11日 | Comments(0) |
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