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信用について

ちょっとだけまた石牟礼さんですが、
「椿の海の記」の中に、
おじいさん松太郎のこんな言葉があります。
「銭というものは信用で這入ってくるもんで、
人の躰を絞ってとるもんじゃなか」
松太郎は石工の親方で、盛大に破産した人ですが、
九州の田舎の石工もこういう考え方をしていた。
これは、以前読んだ中沢新一の船場の話と通じるものです。
あの信用の旗印が暖簾であるという。

信用というのは結局は、相手の人間にたいする信頼感であり、
嘘はつかないだろうとか、持ち逃げはしないだろうとか、
こちらの好意を忘れずいつか返してくれるだろう、
とかいうようなもので、言ってみれば相手の徳の高さに、
期待するものである。
商売上のことではあるが、この徳目は、
宗教的な良き人の規範と重なるものでもある。
また、信用は長い時間の流れの中に位置するものであり、
今現在の評価ではかるわけではない。

お金のやり取りである商売も、信用という名の、
道徳的規範をその中心にもっていたのである。

これをいっきに排除したのが新自由主義であるとおもう。
情緒的な人間評価などは考慮されない。
彼らの時間の流れは瞬間の連続でしかない。
2013年11月29日 | Comments(0) | 未分類
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