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宮澤賢治イーハトヴ学事典6

こらむ6

その年の暮れに私たちは引っ越しをします。
(隣町へちょっとというくらいの近さ)
なにより驚いたのは、私が、お話おばさん生息地のどまんなかに
着地したことでした。
市川さんの家は自転車で5分、徳永さんの家にいたっては
隣の隣の隣のとなり!でした。

お二人はそれぞれ「文庫ピッピ」「きりん文庫」という
家庭文庫をやっていて、私と子どもたちはその素晴らしい本棚を
我が物顔にあさったのでした。

そんな頃徳永さんから「賢治を今度やろうと思うのだけど
ちょっと聞いて欲しい」という電話があります。
我が家の居間で、差し向かいで「虔十公園林」を聞くことになります。
「虔十公園林」の書き出しはこうです。
 
 虔十はいつも縄の帯をしめてわらって
 杜の中や畑の間をゆっくりあるいているのでした。

徳永さんの最初の語り出しを聞いたとたんに
目の前にどんっと虔十が立ったのでした。
私は本当にびっくりしてしまいました。

それからあとは、涙はでてくるは、はなみずはたれてくるは、
目の前に徳永さんがいるのに私はばかみたいな様子で
聞き惚れていたのでした…

徳永さんは年季の入った賢治好きでありました。

2010年11月24日 | Comments(0) | 宮澤賢治
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