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「少年たちの戦争」2

長崎で同じ小学校から同じ中学に通った、
三人の仲良しの少年たちが主な登場人物である。
(ほぼ1938年から1945年までの長崎、熊本が舞台)

本文のほとんどは、
(小学校卒業を記念して担任の先生が力をいれて年一度発行した)
クラス会誌にのせた作文や手紙、著者の日記など、
実際に当時少年たちが書いた文章の引用である。
著者がそれらを補う文を所々に配し、つなげている。
このスタイルが実に効果的である。
素直で純粋な少年の言葉には、
あとから見れば、間違っているところや、
筋違いの熱狂もあるわけだが、
それは政府の情報不足や意図的なプロパガンダを、
そのまま反映しているわけで、
当時の世の中の情勢と国民の受け止め方の流れが、
驚く程よくわかる。

真面目で賢い軍国少年たちが、
それぞれに考え、悩み苦しみ、
少しずつ不安を脹らませながらも
最後まで諦めまいと頑張りながら、
やがてリアルに死を予感する。
そしてあの長崎の原爆があって敗戦に至る。

戦争の日常にあっても受験勉強があり進路の悩みがある。
そして希望を叶えた者、落胆を味わった者、
励ましや、プライドのぶつかり合い、
少年たちのまぶしいような友情の物語でもある。

続く
2015年03月05日 | Comments(0) | 少年たちの戦争
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