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つぶやき

ちまたでは、ツイッターというつぶやきが大流行りらしいが、
ここで言うのは、ただ口からこぼれる言葉のことである。

脳のどこかが老化したのか、口元の筋肉がゆるんだのか
最近わたしは、つぶやきやすくなっているようなのだ。
郵便局でつぶやくより前のできごとである。

その日わたしは、東京駅の地下街を歩いていた。
東京駅の下は広大な商店街と化している。
これでもかと言うほどのお店が並んでいる。
洋服やに食べ物屋、はんこやに薬屋、のりに化粧品なんでもござれである。

わたしはいつものように、おどおどしたり、あっけにとられたり
しないように、立派な都会のねずみにみえるように注意して歩ていた。
ふと、お好み焼きやさんが見えた。

息子はこれが大好きなのだが、わたしがこれを作るたびに
「これはこれでうまいけど、本当のお好み焼きとはちょっと違う。
一度お店で食べてみてよ」というのである。
そこでこれはよい機会と、その店にはいったのである。

注意深くメニューを見て〈いかと豚肉〉のを頼んだ。
鉄板の上に乗せられてきたお好み焼きを見て、わたしは
「わー、きれいー!」とつぶやいたのだ。

ソースと白っぽいマヨネーズの横縞を、
それと直角に、すっととんがったものでひっかき
マーブル模様のようにしてあるのである。

しかし、「わー、きれいー!」は明らかに言い過ぎである!
かつおぶしと青のりがもこもこかかっているのを予想して
いたので、びっくりしただけである。
なぜ、この狭い昼下がりのお店で、かくもおおげさな
つぶやきを発しなければならなかったのか?
かなしいというか、くやしいというか、ずばり
…恥ずかしかったのである。

お好み焼きはたしかにおいしかったが。
2011年01月20日 | Comments(0) | 未分類
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