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「イサム・ノグチ」最終回

もう一人の女性というのは、プリシラ・モーガン。
広告業界のベテランの彼女に、
イサムが自伝執筆の件で相談したのが出会いである。

彼女は最初からイサムに強く惹かれたが、
彼の忙しいもてっぷりをみて、恋愛感情は封印し、
ビジネスとしてイサムをサポートすることに専念する。
ずっと片思いであった。
家柄も良く頭もきれできる女性であったが、
残念ながらイサムの美人の基準に、
到達していなかったようである。
「なぜそんなに尽くしてくれるのですか?」
などと残酷な言葉を浴びながら、
イサムのために有能な秘書として働き、
彼もやがては頼りきりの関係になる。

ニューヨークで体調を崩した
イサムの最後の時は、彼女が一切を取り仕切り、
当時の彼女であった京子さんさえ近づけず、
ついに彼を独り占めして、看取るのである。
少しでも長く生きさせようと、
すべての延命治療を受け入れたのも彼女である。
なかなか複雑なものである。

イサムとの付き合いは28年に及び、
結局は、最も長くそばにいた女性となった。
あまたの美人を差し置いて、
最後に勝ったのはわたしだ!
と思ったかどうかは知らないが。
なるほどねぇであった。

はいこれでおしまい。

イサムの様々な素材の扱い方や、
空間と彫刻に関する考え方などは、
なかなかおもしろいなと思う。
香川県の牟礼町にある石の工房が、死後、
美術館のようになっているらしいので見てみたい。
ニューヨークのアトリエを、生前自分の美術館にした所も、
かっこよさげだけど。
2015年06月29日 | Comments(0) |
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