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「宮澤賢治の青春」

このたび文庫化された賢治本をよんで、衝撃をうける。

副題に「"ただ一人の友"保坂嘉内をめぐって」とあるように
賢治の保坂に宛てた72通の手紙をとおして
賢治作品の新しい読み方を示した本である。
平成6年に世に出たものであるらしい。

孤独や悲しみのぼんやりした輪郭が、
その捉えきれなさが賢治の魅力であるかとも思っていたが
この本を読んで、それらがくっきりと目の前に見えた。

「小岩井農場」を読んで涙がこぼれた。
こんなに苦しい詩であったのかと…

なにより、迷い続け苦しみ続ける賢治に賛嘆する。
そんな中で膨大な作品がうまれたのだ。
とりあえずの答をだして、苦しみから逃れ
先に行く事をよしとしない。
(実際それを先とはいわんだろう)

著者の論理は明快で、読後感はさわやかですらある。
今までだれが隠してたんだ?この本を。

「宮澤賢治の青春」
菅原千恵子  角川文庫
2011年06月20日 | Comments(0) | 宮澤賢治
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